戸田においては、僅かな差が勝敗を分けるためペラの微調整が必要です。

モーターとペラで勝敗が分かれる

競艇の準備をする男性

現在は全国24の競艇場で減音モーターの使用が義務づけられるようになり、持ちペラ制の廃止以降はペラ調整のできる範囲が大幅に少なくなりました
減音モーター以前および持ちペラ制度時代に比べてボートの性能差が出にくい環境になっていますが、戸田競艇場は僅かな優劣が命取りになるため、当たりモーターの獲得と正しいペラ調整で勝敗が変わる要素が大きいです。

 

チルト角の制限

ボートにはチルト角を調整する機能があり、チルト角を高くするほど直線性能が高まり旋回性が劣る直線番長のセッティングになります。
モーターの性能が悪くてもチルト角を上げれば直線性能だけは他のボートをリードすることができ、旋回しにくい不利は展開と選手の実力でカバーすることが可能です。

 

しかし、戸田はコースが狭いため、岸壁への衝突を防止するためにチルト角は0.5・0・-0.5の3段階しか認められていません
そのため、モーターの性能自体が悪い場合や外枠から勝負をしかける際に、チルト角の設定で博打を打つことができない環境です。

 

チルト角の制限がある影響で、モーターの性能差が与える影響が大きくなります。
特に5コース・6コースのアウト側でモーター性能がライバルより劣っている場合は期待値が低いです。

 

ペラ調整の重要性

競艇のペラ

2012年4月に持ちペラ制が廃止されて、現在のペラ調整は以下のルールが設けられています。

  • 節ごとに貸し出されるペラを使う
  • 貸し出し制のため大幅な形状変更不可
  • 調整で使えるのは木製ハンマーのみ(金属製の使用禁止)
  • ペラとモーターがセット(前節で上手に調整されていたら引き継げる)

 

簡単にまとめると、現在の制度は僅かな微調整しかできません。
ペラに関するルールは全国共通で、旧制度時代に比べてペラによる性能差が非常に低くなりました。
なお、前節で調整済みのペラを引き継ぐため、受け取った時点で大幅に設定が狂っていることは少ないですが、気温や波などコンディションに応じたペラ調整が必要です。

 

多くの選手は抽選でモーターとボートを受け取った後は、自分の体重・戦略・コンディションに合わせてペラを調整し直しています。
前走で大敗してもペラの微調整で次走に巻き返すことがよくあるので、選手のペラ調整に関するコメントをチェックしておきましょう。

 

戸田においては、他の競艇場よりペラを最高の状態に調整する重要性が高いです。
その理由は1コースがスタンド側へ向かって斜めに助走する不利な環境があり、密集することから内枠の艇を抜かす際は差しではなくまくりが決まりやすい環境が関係しています。

 

たとえば1コースからスタートする際に、他の競艇場なら他の艇を抑えられる僅かな遅れでも、戸田では命取りになってしまいます。

 

まくりが決まりやすい環境であっても、センターから外側のコースは抜群のスタートを切ってスピードが乗った状態で1マークへ進入しないとまくりは決まりません。

戸田はスタートと直線性能の伸びの僅かな差が、レースの勝敗に大きな影響を与えることを覚えておきましょう。